全自動血液凝固測定装置 CA-550を用いた犬の基準値と測定テクニック
| 著者: | 人見 誠(ひとみ動物病院) |
SUMMARY:
近年、動物医療領域でも血液凝固系検査の重要性は注目されている。しかし、日本における動物用の血液凝固測定装置の選択肢は少ない。我々は全自動血液凝固測定装置CA-550(以下、CA-550;シスメックス社)を用いて、健康診断に来院し、健康と診断された犬から凝固系検査の基準値を求めた。また、その基準値をもとに播種性血管内凝固症候群(disseminated intravascular coagulation:DIC)の判定基準を設定した。
その結果、凝固系検査の基準値はPT:4.68~7.04sec(N=307)、APTT:11.12~15.93sec(N=306)、 Fib:81~272mg/dL(N=303)、ATⅢ:>95%(N=300)であった。DIC判定基準はCarrら(2002)を参考にCA-550 を用いた当院での判定基準を検討した。判定項目は①DICと関連する基礎疾患に加え、②PLT、③PT、④APTT、⑤FDP、⑥ATⅢ、⑦Fibにおいて、②~⑤のうち3項目、②~⑦のうち4項目の異常を満たしたものについてはDICと判断している。また、CA-550の動物病院での使用に適した測定テクニックを検討したので、今回合わせて報告する。
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