自動血球計数装置 pocH-100iVとKX-21NVを用いたマウス血球計測に関する基礎的検討
| 著者: | 鷲山 幸信(金沢大学大学院医学系研究科保健学専攻) |
SUMMARY:
シスメックス社製動物用自動血球計数装置 pocH-100i VとKX-21NVを用いてマウスの血球計測を行った。正常ICR系雄性マウス約4~10週齢(体重24.6~46.0g)の血液を試料として用い,一般血球算定8項目に関する同時再現性試験,希釈直線性試験,相関試験を行った。また各装置を使用した際に吸引される血液量を測定した。両装置の同時再現性試験は良好であった。さらに希釈直線性試験では希釈の影響を受けやすいWBC,RBC,HGB,HCT,PLTの5項目に対して許容範囲であった。両装置に対する相関試験ではWBC,RBC,HGB,HCT,PLTの5項目において相関係数が0.98 以上の高い相関性を示した。正味の吸引血液量はpocH-100i Vが平均17.5μLであるのに対して,KX-21NVの全血モードでは平均59.8μL,希釈血モードでは約7.9μLが吸引使用された。これらの結果から,pocH-100i VとKX-21NV両装置はマウスの血球計測に対しても精度が高く信頼性の高い装置であることがわかり,少量採血で血球数の経時的変化を計数する場合などにも有用であると考えられる。
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